〜 第二話 〜「 合同会議前日 」











 ・・・ 黒帝学園生徒会には、沈黙の伝統があった。・・・

      

  

  「。 腹をくくれ」

  「大丈夫! 君は、素がいいから 決まるって」

  「ップ・・ 男なら、腹をくくれよ・・ ップ・・・」

  「まぁ、まぁ 皆さん落ち着いて・・・」



    上から、 黒帝生徒会 柊 ・市原 ・久遠 

   そして



  「・・・・・・・・・・。」



   黒帝生徒会会長。 久遠 



  今のは女子用のセーラー服を着ている。

  下は膝上のミニスカート。普段はズボンの中にある足が、出ている。

  後ろで結ばれている髪が今日は結われていない。

  ただでさえ女顔な上に、軽く化粧でもしてみれば

  美人な女子がいるようにしか見えない。





  「・・ にしても 本当に女子にしか見えないぞ・・。」

  

   憐れんだ目線を送りつつも、顔が笑っている

   

  「もぅ。いいねぇ 君は素がいいからさ。こぅ 萌r「ゴホンッ」・・。

    最後まで言わせないさいよ。君。・・ ぁ その格好では変かな・・・

     う〜ん。 名前か・・・・」



   いつもより、テンション3割増しな、



  「あぁ。 名前ですか。 そこまで気が回りませんでしたね・・・」



   とともに、ノリノリな



  「ぁ。」

  

  「「「 ぁ?」」」



  「海ってどうだ? うみちゃんって」



   「海・・・ ねぇ。」

   「海ですか・・・」

   「海か。」

   「・・・・。(あぁ。 何故我がこんな服を着なければいけないんだ、

     足がスースーするし、髪は邪魔だし・・・ ハァ。)

   

    が飽き始めて、椅子で足を組み居眠りを始めていた頃・・・



  

       *−*−*



   「副会長・・ コレどうにかならないんですか・・・」

   「じゃぁさぁ。 、キミがどうにかして。 わたしもう飽きちゃったの」

   「ぇっ?! 僕がですか」





   白帝では、叩いてかわしてジャケンポン大会が行われていた。

 

   そぅ。 「行われていた」 つまりは過去形である。



     ・・・ 〜30分前の出来事の回想〜



   「 あぁ。 暇だわ」

 

    始まりは、白帝、生徒会長 椎名 の一言。



   「何や?暇なん?ならわいと一勝負せぇへん?」

  

    白帝のトラブルメーカー、 紅林 



   「へぇ。 勝負ね・・・ で何の勝負なわけ? ごときに負ける気はしないけど」

  

   「ほぅ。 大口叩くのもえぇかげんにし? まぁ勝負内容はあれや。

     白帝学園の伝統ある・・ 「叩いてかわしてジャンケンポン」や」



   「叩いてかわして・・・ ね。 フッ いい度胸ね。かかってらっしゃいッ」



     とまぁ こんな感じで、 2人は至極真剣な目つきで

     「叩いてかわしてジャンケンポン」 は始まった。



   「で、 審判は誰がやるの?」



   「はぁぃ。 僕が担当しまぁすv」



   「ふぅん。 ね。 じゃ 戦りますか?」

  

   「あぁ。 はじめるで」

 

   「叩いてッ」 「かわしてぇ」 「「ジャンケーンポンッ」」

  

   「・・・。 もらったぁあ」

   「何やて!?」



   ジャンケン結果・・ 、グー 、チョキ



   「おりゃぁぁああ」



    目にもとまらぬ速さで、は新聞で作った竹刀モドキを振り下ろした・・・

 

   「何んのぉ これしきぃぃいいい」

 

    『パシィィンッ』



   「フッ 中々やるわね」

 

   「そっちこそ」



   は、の目にも止まぬ速さで振り下ろされた、

   竹刀モドキを顔の前で両手で挟みとめていた。



   「はぃ。 一回戦は、壱葉先輩の勝利」



   ・・・・。



   そのうち、 勝負は白熱し、いつの間にか、竹刀モドキが真剣に変わっていた。



  

  「も飽きないわねぇ・・ふぁ」

  

  眠そうな目をしてのやりとりをみている



  「はぁ。 明日は、黒帝の生徒会との合同会議ですよ。

   資料とか整理しておかないと・・」



  呆れた様子で、着々と仕事を終わらせていく。



  「ぁ 君。 俺も手伝うよ」



  



  明日は、黒帝と白帝の合同会議。



  だが、前日に働いている者は少なかった。



  そんなことで 大丈夫なのか?



  黒帝並びに白帝生徒会諸君よ。

  
  
  
  
  
  
  
  
次へ  
すいませんが、愛称を消させていただきました。(うみちゃん以外)